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原子力アレヴァは、オランド大統領訪中の際に中国核工業集団(CNNC)と提携強化契約を交わしたと発表した。提携内容はウラン採掘・濃縮、再処理、解体など燃料サイクル全般の事業で、核燃料再処理工場の建設のほか、将来CNNCがアレヴァに資本参加する可能性も含む。アレヴァは2014年に48億ユーロの純損失を計上するなど経営危機に陥っているため、今年6月には原子炉部門(アレヴァNP)をフランス電力(EDF)に20億ユーロで譲ることで合意、さらに2017年までに10億ユーロ規模の経費を節減する計画も。それに加え、アレヴァ株87%を保有するフランス政府は、増資による大規模な資金注入を年末までに決める予定だ。