今回は、宇宙を身近に感じられるお勧めの映画作品をご紹介。ぜひ劇場にてご鑑賞を。
①James Gunn«Les Gardiens de la Galaxie»
スパイダーマン、キャプテン・アメリカらマーベル・コミックスの定番ヒーローに比べ知名度は低いのに、蓋を開ければ全米興行収入第1位のメガヒット。フランスでもヒット街道ばく進中だ。物語は母を亡くす少年のメロドラマのように幕開け、破天荒なおたずね者集団が宇宙の秩序を守るために闘うSFアクションへと着地する。アライグマ、女戦士、樹木型ロボットと、子どもも楽しめる濃いキャラクター設定が魅力。大人は70年代ヒット曲パレードに感涙か?
②Russell Scott «Hidden Universe»
通常の映画館の十倍超の大画面が眼前に広がるラ・ヴィレットのアイマックスシアターGeodo。1000m2の半円球型スクリーンで、宇宙体験はいかが。舞台はチリのアタカマ砂漠に広がる天文観測施設。若き天文学者が夢見た、前人未到の宇宙空間に広がる銀河や星の誕生を、超大型望遠鏡で目撃しよう。何百億光年の彼方から届く星屑の光は、宙に浮かぶ化石のようで目眩を誘う。
③Gisaburo Sugii «Budori, l’étrange voyage »
宮沢賢治の心に広がる小宇宙といえば、岩手県をモチーフとした« イーハトーブ»。 森に暮らす猫のブドリは、冷害に見舞われたイーハトーブを救うため、火山局の技師となる。賢治の名短編「グスコーブドリの伝記」の劇場アニメ作品。監督は『銀河鉄道の夜』の映画化でも名高い杉井ギサブロー。