サッカーW杯は6月12日からブラジル各地で開催される。ところがブラジル各都市で、W杯は様々な社会問題に目をつぶった巨額な浪費だと抗議するデモが、連日のように行われている。4月末、フランスサッカー史に残る名選手で現在欧州サッカー連盟会長のミシェル・プラティニが、「ブラジル国民は世界中からの観光客を受け入れるということを頭に入れ、1カ月間は休戦すべきだ」と発言。これに対し、1990年代の、英国チーム、マンチェスター・ユナイテッドの看板選手で、現在は俳優として活躍するエリック・カントナが、噛みついた。「プラティニは今では他の人たち同様に一人の政治家になってしまった。(…)彼はW杯がうまくいくことを願っているが、(ブラジルの)人々は、これを機会に彼らの要求が聞き入れられることを望んでいるのであって、これはポジティブなことだ」
エリック・カントナ。