1958年から69年までシュルレアリスムのグループに参加していた画家・作家のジャン=クロード・シベルマン(1935-) の、観音開きになった新作を集めた。暗い森が写る窓を開けると、山羊の頭の人形や、裸の女性が現れる。羽の生えた猫、両肩から鳥の首が出たベールをかぶった女性、梯子の中を泳ぐ魚… 一見ナイーヴな童話のように見えるが、モチーフの想像を超える組み合わせはまさにシュルレアリスム。真ん中に抽象画を描き、その両側に具象画を描くことから始まった彼の観音開き絵は、次第に抽象・具象の境界を越えて、今回の個展で見られる形態になった。6/14迄。
Galerie Les Yeux Fertiles : 27 rue de Seine 6e