5月25日、フランスで欧州議会議員選挙の投開票が行われた。投票率は43.5%。FNが躍進し、8選挙区のうち北部、南東部、北東部など5選挙区でトップに立ち、全国で25%の得票率。改選前の3議席から一挙に24議席に増やした。続いてUMPが20.8%(改選前29→改選後20議席)、社会党14.%(同14→13)、中道(UDIとModem)9.9%(同6→7)、ヨーロッパ・エコロジー8.9%(同14→6)、左翼戦線6.3%(同5→3)と、UMPとエコロジーの議席減が目立つ。デンマークで極右党がトップ、英国で欧州懐疑派の独立党がトップで議席を倍増するなど、極右を含む欧州反対派が票を伸ばし、全議席の5分の1にあたる140議席を獲得した。しかし、そうした欧州反対派が統一会派を作る可能性は低く、全体としては右派・保守(213議席)、社会・民主(190議席)が多数を占める勢力図には大きな変化はない。