サルコジ前大統領が捜査の一環で電話盗聴されていたと3月7日付ル・モンド紙が報じたのに続き、ネット新聞メディアパールが18日に盗聴内容の一部を報道した。この盗聴は2007年の大統領選挙資金がリビアから流れたという疑惑の捜査のために数カ月前から行われていた。報道によると、ベタンクール疑惑の捜査で押収された自分の手帳を取り戻そうとサルコジ氏が破棄院に捜査の無効性を訴えた件で、同氏と弁護士ティエリー・エルツォグ氏が破棄院のジルベール・アジベール判事に工作を依頼した事実が判明(破棄院は11日、捜査を有効と判断)。また、捜査の進展を司法・警察関係者から知らされていた形跡がある。盗聴を知ったサルコジ氏は偽名名義の電話を使い、本名の電話でわざと偽の会話をしていた。サルコジ氏は20日付フィガロ紙上で盗聴を旧東独情報局の活動にたとえて強く反論。