1月24日、フィリップ・エル=シェナウィさん(59)は、ヴァル・ド・マルヌ県のフレンヌ刑務所から出所し、38年間の刑務所生活から解放された。エル=シェナウィさんは、1975年に銀行強盗に加わったという容疑で逮捕された。彼は容疑を終始否認したが、1977年に終身懲役の刑を受ける。1990年に仮釈放されるが、その数カ月後病気の息子を見舞うために、滞在を禁止されていた県に入ったために再び逮捕される。その後は二度も刑務所から逃亡し、再び銀行強盗を犯したりしたため、罪が重くなっていた。服役中は、服役者の待遇改善のために何度かハンガーストライキを行ったりした。服役中も通信教育による勉学を怠らず、美術史で大学のディプロムをとっている。出所後は、パートで、文化イベントのオーガナイザーの仕事に就くことが決まっている。