建築とデザインで著名な雑誌「AD」の3年目の企画、「メタモルフォーゼ」展が17世紀の邸宅で開催される。邸宅の部屋が今をときめく15人のインテリアデザイナーの世界になる。Sephora、 FNAC、Orange、ラグジュアリーブランドのDior やFred など、商業インテリアデザイナーとして、幅広く活躍中のユペール・ド・マルエルブの「シュールレアリストのサロン」は、膨らんだり、萎んだりするうねりのあるソファー、 頭が花になっている人形のテーブルなど、イタズラ心とストーリー溢れる部屋になっている。「建築・デザインを学ぶ学生に 、外の世界を見て、外から、多くを吸収しろという教えは間違いだ。クリエーションの元は自分の内面に存在する。それは、自分の子供時代だったり、自分を取り巻く環境から自ずと生まれる」という信念を貫くユベールの独自の世界が展開されている。
2008年にモードデザイナーから家具デザイナーとなったヴァンサン・ダレの「星の王子様の部屋」は、戦後のアーティスト、ジャニー・ジャネなどの、躍動感のある絵画の資料をもとにしたモチーフだらけのスペースに、全てタピスリーでおおわれた子供用の天蓋ベッド、おもちゃ箱が置かれ、様々なモチーフが互いに競い合いファンキーな世界が広がっている。9月7日〜22日迄。入場料12€。(苗)
L’Enclos des Bernardins :
47 quai de la Tournelle 5e