リリアンヌ・ベタンクール疑惑で、サルコジ前大統領は3月21日、ボルドー検察局でベタンクール夫人の元使用人4人との対質尋問を受け、ジャンティ予審判事によって被疑者扱いとされた。前大統領は2007年2月にベタンクール夫人宅を訪れ、正常な判断ができない状態を利用して選挙資金を出させた疑いが持たれている。ベタンクール夫人の元使用人は、前大統領が07年初めの選挙運動中に数回ベタンクール夫人に会ったと証言。前大統領は1度だけの訪問でベタンクール夫人の夫に会ったのみと供述。民衆運動連合(UMP)は、前大統領の被疑者扱いに反発。前大統領の腹心、アンリ・ゲノ氏は「ジャンティ予審判事は司法の名誉を傷つけた」と発言して物議をかもした。