パリ少年重罪裁判所は3月22日、「エコール・アン・バトー(船の学校)」の創始者レオニド・カムネフ被告(76)に強姦(ごうかん)・性的暴行で懲役12年の有罪判決を下した。この学校はヨットで地中海や大西洋を何カ月も航海する体験を10代前半の子どもにさせる教育施設で、カムネフ被告が1969年に設立。今回の裁判では81〜94年の間の9人の子どもへの強姦・性的暴行が対象だが、実際には時効も含め約30人の子どもが被害を受けたとみられている。カムネフ被告の他にも、幹部の男性2人が禁固6年と執行猶予付禁固5年。同被告に強姦され、後に自ら加害者になった39歳の男性は無罪になった。
