A VENDRE
フランス政府は、872億ユーロに上る財政赤字を解消するために、歳入増加、歳出削減はもちろん、所有する不動産を売却するなど、あの手この手でお金をかき集めようとしている。
その一環として、パリ15区、セーヌ川に浮かぶIle aux Cygnes(白鳥島)にある自由の女神像を売り出すことにしたから、フランス人はびっくり! フランスは、アメリカ独立100周年を記念して自由の女神像を贈ったが、セーヌ川を見下ろす像は、ニューヨークのハドソン川にある本家の女神像を制作するための試作模型の石膏(せっこう)型を使って制作された。パリ在住のアメリカ人の寄付によって、フランス革命100周年を記念して1889年のパリ万博の際にこの場所に建てられた。
自由の女神像のレプリカは世界各地にあるが、この由緒正しき像には破格の値段がつけられるだろうと、フランス政府の期待は大きく膨らんでいる。(し)
東京お台場にある自由の女神像は、フランス政府からレプリカの建立が認められ、フランスのクーベルタン鋳造所で制作されたブロンズ製。2000年に設置された。
東京お台場にある自由の女神像。