美しいパリの街並みと切っても切れないのが、路上駐車。不可能としか思えないような僅かなスペースに、どうしてこんなに上手に停められるのかと見る度に驚かされる。さらに何カ月、何年も洗車されていないような汚れた傷だらけの車もゴロゴロ。この様子を見て、オーナーたちは一体どんな考えで車を所有しているのか、知りたくなった。
あなたにとって車はどんな存在ですか。
フィリップ(BMW所有37歳。以下F):生活そのものが大好きで、運転もとても楽しい。メトロが死ぬほど嫌いだから、車がない生活なんてありえない。
ニコル(ルノー所有79歳。以下N):ひと言でいうとコミュニケーションツール。いつも新しい出会いと楽しい出来事を運んでくれる。
ダニエル(VOLVO所有63歳。以下D):車があれば旅行や仕事に買い物、何だって簡単にできる。
路上駐車でバンパーを押すドライバーをどう思う?
(F):絶対許せない。でもスペースがなくて仕方ない時もある。僕は傷をつけないように押している。
(N):迷惑、やめてほしい。
(D):教養のない低次元の人間がする行為。
車に傷がついた場合、どこまでが許容範囲ですか。
(F):少しの傷も嫌なので、すぐに修理に出す。
(N):年金生活者でお金がないので、走れないような傷以外そのままにする。すでに私の車は傷だらけだから、みんな容赦なくぶつけてくる。
(D):車に傷があると、このオーナーは車を大事にしてないと判断されてしまい、路上駐車の際、この車なら押してもいいと思われる。ぶつけられない予防策としても、修理に出します。
洗車の頻度は?
(F)):1カ月に1回。
(N):1年に3回。
(D):冬は毎日雨が降るので洗わないから、3月から9月は1カ月に1回だけ。
私の率直な感想としては「3人とも似たり寄ったり」。皆さんはどう思われるだろうか。(和)