年末に久しぶりにパリのシテ島を歩いていたら、ノートルダム大聖堂前の広場に巨大なパビリオンのようなものが建っていたので驚いた。
「ノートルダム大聖堂850年記念」と書かれた大きな門のようなものをくぐって通路を進むと、大聖堂の正面に向かい合った形の階段席に出た。たくさんの観光客がそこに座って、普段よりは高い位置からファサードをじっくりと鑑賞している。ノートルダムはモリス・ド・シュリー=パリ司教が1163年に建設を開始したもので、今年でちょうど850年。昨年12月12日に記念行事の皮切りとなるミサが行われ、9つの鐘の音色のリニューアルや、修復されたパイプオルガンなどを使ったコンサート、展覧会などさまざまなイベントが11月末まで予定されているそうだ。(し)