フロランジュ製鉄所の高炉閉鎖問題をめぐって、政府と世界的鉄鋼大手アルセロール・ミタルの対立が激しさを増している。モントブール生産再建相とサパン経済相は11月23日、閉鎖する高炉だけでなく同製鉄所全施設を売却するよう要請した。しかし、同社は、全施設を売却することはフランスにおける同社の活動を脅かすものとして拒否。生産再建相は26日、「同社はフランスに無用」と発言。同社は、10月1日に629人が働く2高炉の閉鎖を決定しており、労組が強く反発。生産再建相が2カ月以内に高炉施設の売却先を探すとした。しかし、高炉部分だけの売却は難しく、加工施設も含めた全施設売却を政府は求めていた。