オーブリ元労働相は11月6日、アスベスト事件の一環で、9時間にわたって取り調べを受けた。この事件はカルヴァドス県の車のブレーキ部品を製造する工場に関するもので、オーブリ氏が労働省労働関係局長時代(1984?87)にアスベスト使用の全面禁止(1997年)を早期に行わなかった、というのが予審判事の取り調べ理由。しかし、オーブリ氏はアスベストの量を制限する1983年の欧州指令を国内に適用した措置がその時点では十分な対策だったとし、職務上のミスはないとして取り調べ措置の撤回をパリ控訴院予審部に7日に提出した。アスベスト被害者団体は、オーブリ氏は労働相時代の2000年に被害者救済基金設立に大きく貢献しており、同氏に個人的責任はないとしている。