〈仕事ぶり拝見〉第10弾は、酪農家のガエタン・ボディゲルさん。フランスの食卓に欠かせない乳製品の担い手だ。有機農法BIOと騒がれる以前から、ブルターニュの自然に恵まれた牛たちは、必然的にBIOであり、量産やブランド名にこだわることなく、そして村の人々へ提供すべく安定した品質の乳製品が造り続けられている。
ガエタンさんが、牧場で声をかけ、スキンシップをする牛たちは家族の一員である。1920年から4世代にわたる酪農一家に生まれたガエタン・ボディゲルさんの一日を、一頭一頭に名前がついた40頭の牛たちと共に、追ってみた。(麻)
構成・文・写真:仲野麻紀