「12年間写真家として活躍したけど、カメラもデジタル化してから何かが変わってしまった。興味のあったヴィンテージのインダストリアルデザイン・オブジェの販売業に転職」
クリニャンクールののみの市の中でも、コレクター、ファッションデザイナー、BOBO(ブルジョア・ボヘミアン)に人気のポール・ベール地区に2年前からスタンドを構えたニコラ・コルベル。フランス、ドイツ、ベルギーなどで第二次世界大戦中に稼働していた工場のオブジェをレンヌのアトリエで解体・修理、新しく生まれ変わったオブジェが専門。船からの飛行機攻撃のために使われた巨大な照明器具。70代の歯科医の照明器具、音楽スタジオのアルミの防音天井がライトに変身とヴィンテージ・デザインのオブジェがモダンバージョンの風を招いている。
ポール・ベール地区にはニコラのようにコンサルタント、音楽関係者などから転職した25歳から30歳代の人たちが、ブラジルデザイン、70年代デザイン、アメリカ50年代〜70年代デザインとそれぞれの専門のスタンドを出している。この新しい息吹に拍車をかけるように、10月末に、同区画、セルペットのマーケットに隣接するようにフィリップ・スタルクの手がけるビストロ〈Ma Cocotte〉がオープンする。コンサバティブなのみの市のイメ?ジの変化は間違いなし。(苗)
Marché Paul Bert
Adresse : 85 rue des Rosiers, 93400 St-Ouen土日 9h -18h、月10h-18h。