ナチス占領下にユダヤ人約1万3千人がフランス警察に一斉検挙されてヴェル・ディヴに監禁された事件(検挙されたユダヤ人のほとんどがアウシュヴィッツ強制収容所に送られた)からちょうど70年目にあたる7月16日、ドランシー市にあるユダヤ人収容所跡で追悼式典が行われた。フランスの官憲がホロコーストに協力したという事実は戦後タブー視され続けてきたが、1995年の追悼式典でシラク元大統領が政府が事件に関与した責任を初めて公式に認めた。オランド大統領も22日、パリ市内のヴェル・ディヴ跡地で行われた式典で元大統領と同じ立場をとり、事件が「フランスでフランスによって犯された犯罪」との演説を行った。