サミラさんはいつも何かに夢中だ。歌に料理、詩、写真、ヨガ、映画と、興味の対象が幅広い。キラキラの笑顔をふりまきながら、次から次へと面白おかしい話を聞かせてくれる。サンテチエンヌの大家族に生まれ育ったアルジェリア出身の彼女は、学校で勉強するのが好きな利発な少女だった。18歳の時にグルノーブル政治学院に進み、22歳からはパリのソルボンヌ大学でコミュニケーションの勉強をした。会社員生活を体験後、2005年からはITなど新技術分野のフリーコンサルタントとして起業。クライアントには大企業も多く、自他共に認める優れた職業人だ。さらに、家族や友人に惜しみなく愛情をそそぐアネゴ肌なので、友だちも多く人望も厚い。
そんなサミラさんに惹かれて猛アタックしたのがオリヴィエさん。出会いは約1年前、友人の家でのディナーだった。予定ぎっしり、真っ黒なサミラさんのスケジュール帳を前にしてもめげることなく、その包み込むような優しさと知的なアプローチで徐々に彼女の信頼と愛を勝ちとった。そんな彼のキャラクターを象徴するアイテムが、長らく暮らした18区を離れ、サミラさんの暮らす11区に引っ越してきた時に贈ったというユニバーサルリモコン。オリヴィエさんが持ち込んだテレビやDVD、オーディオ、インターネットなどの操作がこれ一つでできるようになった。高速回転して止まることのない彼女の生活が少しでもシンプルになるように、というオリヴィエさんの心遣いにサミラさんはすっかり感動したという。
やはり情報科学分野のコンサルタントを営むオリヴィエさんとサミラさんは、仕事の上でもお互いにアドバイスを交換するなどの名パートナー。今では、朝から晩までいつも一緒だ。「いつも一緒にいるのは難しいこともあるのでは?」との質問には、「皆が気をつけた方がいいと言うけれど、今のところ何の問題もないわ」とサミラさん。「そんなことよりも…」と、彼女がボーカルをつとめるジャズグループ「Timbaud Trio」の来月8日にせまったコンサートの話が始まった。「Le Chat Noirで20時から。入場無料なので、皆さん気軽に遊びに来て下さい!」(さ)
Le Chat Noir : 76 r. Jean-Pierre Timbaud 11e 01.4806.9822
これから相手に期待したいことは?
「たくさんアイデアがあふれ出るのはすばらしいけれど、少しリズムを遅らせたほうがよいと思う」(オ)
前回のバカンスは?
「彼、そして弟と従妹とスペインのセビリアから帰って来たばかり! 初めて行ったけど、太陽の輝く美しい町に一目ぼれ」(サ)
夢のバカンスは?
「野生動物を見に、アフリカの自然保護区に行ってみたい」 (サ) 「桜の咲く時期に、日本へ」 (オ)
最近、二人で行ったイベントは?
「パリ郊外の友人宅でのバーベキュー大会。子供連れのカップルは16時くらいから集まりはじめて、それからずっと深夜まで、全部で100〜150人は集まる素晴らしいフェット」(サ)
お気に入りのレストランは?
Trattoria Sicilienne (23 rue de la Fontaine au Roi 11e 07.6091.9351)
「新鮮な食材をつかっているイタリアンレストラン。何よりも料理を愛する人が作っているのがよい」(サ、オ)
「新鮮な食材をつかっているイタリアンレストラン。何よりも料理を愛する人が作っているのがよい」(サ、オ)
カップルとしての満足度を5つ星でいうと?
★★★★★「ふたりは愛し合ってるんだから、5つ星に決まってるでしょう!」(サ、オ)
サミラさんがすっかり気に入ったプレゼント、 ユニバーサルリモコン。