3月21日、トゥールーズ事件の犯人モハメッド・メラの母親、兄とその妻が逮捕された。兄アブデルカデール・メラ容疑者(29)は弟が犯行に使ったバイクを盗む手助けをしたとして、テロ行為ほう助の疑いで25日取り調べを受け、勾留された。母親と妻は釈放された。メラ容疑者は弟の犯行計画を知らなかったが、弟の犯行を「誇りに思っている」と供述。同容疑者はイスラム原理主義者として警察のリストに載っており、事件前に容疑者と連絡を取り合っていたことが判明。モハメッド・メラは2010年と11年にアフガニスタンなどに滞在して武装訓練を受けた形跡があり、ジハード(聖戦)への傾倒があるとして警察のブラックリストにも載っていた。そうした犯人を野放しにしたという批判を受けて、サルコジ大統領は22日、「テロを賛美するウェブサイトに頻繁にアクセスする人」などを刑法で罰せられるようにすると発言。