8月10日、バイヨンヌのコート・バスク中央病院の救急医、ニコラ・ボンヌメゾン医師(50)が高齢者4人を違法に安楽死させた疑いで逮捕された。この事件は、2日に意識不明の状態で同病院に搬送された92歳の老人が翌日に急死したことを受けて、予備捜査が行われていた。看護師は同医師が筋弛緩剤を老人に注射したと証言し、また、今年4月以降に救急科に搬送された4人の患者が死亡した経緯が異常であるとした。同医師は安楽死させた事実を認めており、12日に毒殺罪で起訴された。フランスでは患者や家族の合意のもとに不治の病にかかった患者の延命治療を中止し、モルヒネなどの鎮痛剤を投与する以外の安楽死は違法だ。