ニューヨーク刑事裁判所は7月1日、サイラス・ヴァンス検事の申請を受け、監禁・強姦罪で起訴されているドミニク・ストロス=カーン氏の自宅軟禁の解除を認めるとともに、600万ドルの保釈金の取消しを決めた。ヴァンス検事はストロス=カーン氏の弁護士に当てた6月30日付の手紙で、強姦未遂を起訴した女性が虚偽の証言をしていたと説明。同日のニューヨークタイムズ紙によると、女性は麻薬取引や資金洗浄にかかわっている疑いももたれているという。さらに、麻薬犯罪で収監されている男に電話して訴追のメリットについて話したことや、女性の銀行口座に計10万ドルの振込みがあったことが判明した。しかし、ヴァンス検事は両者の間に性交渉があったのは明らかで、性的暴行などの起訴事実に変わりはないとしている。次の公判は18日。