リュック・フェリー元教育相が5月30日にテレビ番組で、ある元大臣がモロッコで小児性愛行為を行ったことを当時の首相や政府高官から聞いたと発言したことで、波紋が広がっている。元教育相が在任当時(2002?04年)の閣僚たちはメディアの取材に対して、そうした噂は聞いていないと発言。フェリー氏が小児性愛行為の事実を知っていたなら、告訴する義務があったと逆に同氏への批判の声が与野党から上がった。この騒ぎにパリ検察局は6月1日、予備捜査を開始し、3日、フェリー氏を証人として事情聴取した。この件を受けて、モロッコの反小児性愛団体は3日、小児性愛事件としてマラケッシュで告訴し、パリでも提訴する意向を明らかにした。