Bouillon Julien
「ブイヨン」といわれる食堂が大人気。オヴニーでも今までに数軒紹介しているけれど、フランスの定番料理が夜でも前菜と主菜、20€以下で食べられる。ここ数年間増えつづけ、パリ市内に10軒。オヴニー編集部からも徒歩10分圏内に3軒に増えた!
ル・パリジャン紙によると、19世紀末パリには200軒ほどあったが2回の大戦間に減り、9区のシャルティエのみが残った。それがピガールを筆頭に2017年から徐々に復活。
ひと昔前は高級ブラッスリーで近寄りにくかった 「Julien」も、2018年ブイヨンになった。エスカルゴ6個は10.10€だが、トマトの冷たいスープ、うさぎのテリーヌなどは5€以下、メインも小イカのニンニクとパセリ炒め、フィッシュ&チップスなどは10ユーロちょっと。1906年の開店時から「すべてが美しく、おいしく、安い」がモットーだったというから、ルーツに戻ったといえる。
この店のアール・ヌーヴォーが半端ではない。マホガニー製カウンター、椅子などはルイ・マジョレルがデザイン。マジョレルといえばナンシー派アール・ヌーヴォーの中心人物の家具デザイナー兼職人。ナンシーにある彼の私邸 「マジョレル邸」がリニューアルオープンした際にはオヴニーでも特集した。
それに加え、壁にはミュシャ風の、四季を象徴する女性像。トイレの入口にも、陶製の孔雀の壁画と華やかで、1997年には歴史建造物に指定されている。
列で待つのがいやな人は、(真)が大好きな、はす向かいのSullyでビールを飲んで時間をずらして行きましょう。(六)
★保存版!パリ市内のBouillonリスト★
ブイヨンは基本的に昼も夜も毎日営業。夏のバカンスで閉まってしまうレストランも多いので、夏休み中は特におすすめ。
1区:Le Petit Bouillon Pharamond(サイトに日本語メニュー有、Ovniの過去記事もチェック)
2区:Comme un bouillon(日曜休業)
3区:Bouillon République
5区:Bouillon Julien(本記事で紹介)
6区:Bouillon Racine(日本語版サイト有)
Bouillon Chartier – Montparnasse店
Le Petit Bouillon Vavin
9区:Bouillon Chartier – Grands Boulevards店(Ovniの過去記事もチェック)
10区:Boullion Chartier – Gare de l’Est店(Ovniの過去記事もチェック)
18区:Bouillon Pigalle(Ovniの過去記事もチェック)
Bouillon Julien
Adresse : 16 rue du Faubourg Saint-Denis, 75010 ParisTEL : 01.4770.1206
アクセス : M° Strasbourg St-Denis
URL : https://www.bouillon-julien.com
11h45-0h、ノンストップ。毎日営業。