ウクライナ情勢が緊迫するなか、出馬宣言の機会をつかめずにいるかのようだったマクロン大統領。出馬表明の期限が今日の18時に迫ったタイミングで今朝の地方紙に「フランス国民への手紙」を掲載、立候補を公表した。ウクライナ情勢が許せば、初集会は7日(月)パリ郊外、その次の週末にマルセイユで行う可能性をル・パリジャン紙は報じている。
「国の独立性は経済力なしにはあり得ない」ー 他国のテクノロジーを受け入れるがままではなく技術革新に投資を続け、継続可能なエネルギー、原子力、バッテリー、農業、デジタル、宇宙などの分野において、フランスを優位に置き他国への依存をなくすことが重要、とした。
そのような経済の基盤を構築した上で、機会を平等に与えられる社会実現のため、学校と教員の尊厳を回復させ給与を上げることや、要介護高齢者施設での虐待などのスキャンダルを受け、高齢者ができるだけ自宅で過ごせるようにし、また老人ホームを「人間的」にするための投資にも言及。障害者の生きやすい社会、病気予防、地方の医者不足などの問題なども解決してゆく、などと記し「共に、この危機の時を、フランスと欧州の新しい時代への出発点に」と結んだ。