カステックス首相は、10月21日晩のテレビTF1のニュースに出演し「月給が手取り2000ユーロ以下の人には、100ユーロの手当てを自動的に支給する」ことを明らかにした。
ガソリンほか、ガス、電気などのエネルギー料金の値上げなどが重なり、購買力が低下するなど国民に不安が広がっているのを受けての措置。自動車を持っていてもいなくても、同じように支給される。
また、世帯ごとではなく、個人支給となるため、例えばカップルふたりが月給手取り2000ユーロ以下の世帯なら、それぞれが一度に100ユーロを受け取る。
手続きは不要で、自動的に銀行口座に振り込まれる。早急に支給のシステムを整え、12月末からまずは会社員、次に公務員には来年1月に支給を開始し、失業者、退職者はその後1月〜2月に支給する予定だという。
「インフレ手当て」「中級層手当て」を受給する人は3800万人にのぼる。
ガス料金に関して、首相は、9月末に値上げを受け「10月の値上げ以降は来年4月まで料金を凍結する(bouclier tarifaire)」としていたが、それを2022年末まで延長することも約束した。「購買力が低下した」と感じる人は世論調査では75%におよぶが、それに対しても「今年中に購買力を増す」とした。