サッカー仏代表選手アントワーヌ・グリーズマン選手が12月10日、Huawei(ファーウェイ)とのスポンサー契約を打ち切ることを明らかに。ファーウェイが中国政府によるウイグル族の抑圧に協力した疑いがあることが理由。
中国西部の新疆ウイグル地区に住む約1100万人ほどのウイグル人が、中国政府によって設けられた収容所に送られ民族浄化が行われていることはフランスでも問題視され、ドリアン仏外相も、マクロン大統領もそれを糾弾している。ファーウェイ社のサイトには、2018年にファーウェイ社がスタートアップ企業Megviiとともに、性別、年齢、民族などを顔認識でき、ウイグル族出身者の通報も可能にするソフトを開発したとする書類が投稿されていた。それをIPVMという会社が同社サイトに掲載し、続いて米ワシントン・ポスト紙が報じた後、ファーウェイ社のサイトからは書類が消されたという。
グリーズマンと同社のスポンサー契約は2017年から続いていた。グリーズマンは「中国政府によるウイグル族の抑圧に、同社が顔認識技術を使った〈ウイグル・アラート〉の開発に協力した強い疑いがあるため、直ちにこの会社との契約を終わりにする」「ファーウェイは告発を否定するだけでなく、その大いなる影響力を使って一刻もはやくこの大勢の人々の抑圧を糾弾する具体的な行動に出るべき」と強いメッセージを発した。
グリーズマンはブルゴーニュはマコン生まれの29歳。フォワード。2018年のW杯では、フランスチームの優勝に大きく貢献した。2019年夏からFCバルセロナでプレーしている。