リモージュ磁器と、その歴史をたずねて。
【特集:磁器の都、リモージュへ】は、5回にわたって掲載します。
〈その1〉250年の磁器の伝統を誇るリモージュ。
〈その2〉リモージュ磁器と、その歴史をたずねて。
国立アドリアン・デュブシェ(磁器)美術館へ。
〈その3〉リモージュ磁器を代表する有名ブランド、ベルナルドーの財団。
〈その4〉19世紀の円形窯、「カソー窯」。
〈その5〉若いクリエーターの工房へ。
焼きものショッピングも楽しい!リモージュ。
国立アドリアン・デュブシェ(磁器)美術館
Musée National Adrien Dubouché
古代の土器から現代までの陶器、炻器、磁器1万6000点を所蔵する仏最大級の焼き物美術館。リモージュ磁器では最大のコレクションを誇る。
館名になっているアドリアン・デュブシェは、1845年創立の県立美術館の館長に1865年になった人で、精力的に内外の焼き物のコレクションを増やし続けた人だ。
現建物は1900年築の威厳ある石造りのものだが、その建物と隣にある元国立装飾美術学校とをガラス張りの現代建築でつなぐ全面改修工事がなされ(写真上)、2012年に再オープンした。
その新たなスペースのメザニン部分は磁器製造の工程と技術、道具や機械の展示、それに続く古代から18世紀までの焼き物の歴史をたどる部分は圧巻だ。世界中の焼き物がどのように進化・技術発展し、影響を及ぼし合ってきたかがよくわかる。
フランスの17世紀以降の陶磁器の発展を追う展示も興味深い。もちろん、リモージュ磁器の展示室も初期の製陶所の作品から「白物」、アール・デコ、アール・ヌーヴォー作品を経てコンテンポラリーの作品まで変遷の流れが読み取れるようになっている。内外の現代作家の作品もあるし、ベンチやデッキチェアのある素敵な庭で休憩できる。
● Musée National Adrien Dubouché
8 bis place Winston Churchill, 87000 Limoges
www.musee-adriendubouche.fr Tel : 05.5533.0850
火休、10h-12h30/14h-17h45。7€/5€。
●リモージュ観光局
Office de Tourisme de Limoges Métropole
▶︎12 boulevard de fleurus 87000 Limoges
Tél. 05 55 34 46 87
5/1〜9/17 : 月-土 9h30-18h、日祭日 10h-13h
9/18〜4/30 : 月-土 10h-17h (12/25と1/1は休)
▶︎夏限定!リモージュ駅構内(”vitrine des Excellences”内)
7/1 〜 9/3 水〜日の11h-13h30 /14h30-18h
Musée National Adrien Dubouché
Adresse : 8 bis place Winston Churchill, LimogesTEL : 05.5533.0850
URL : www.musee-adriendubouche.fr
火休、10h-12h30/14h-17h45。7€/5€。