10月12-16日、オランダのハーグで、市民団体やNGOが中心になって、モンサント国際法廷が開催される。罪状は人権侵害、人類への犯罪、環境破壊だ。ハーグの国際法廷のやり方に従って国際的に知名度がある5人の裁判官が判決を下す。
モンサント社はアメリカに本社を置く1901年創立の多国籍企業で、人工甘味料サッカリン、PCB、ベトナム戦争で使われた枯葉剤(ダイオキシン)、除草剤のラウンドアップ、遺伝子組み換え種子などを発売してきた。「世界の遺伝子組み換え種子の9割がモンサント製でほぼ独占状態。だからモンサントを選んだ」と、組織委員会の一人で、元グリーンピース・フランスの遺伝子組み換え問題担当者、アルノー・アポテケールさんは言う。
30人の組織委員会メンバーには、インドの環境活動家ヴァンダナ・シヴァさん、元環境大臣のコリーヌ・ルパージュ弁護士、元国連食糧の権利に関する特別報告者のオリヴィエ・ド・シュテール教授、モンサントの実態を暴いたドキュメンタリー映画を製作したジャーナリストのマリー・モニク・ロバンさんが含まれている。判決の前には市民のためのワークショップが開かれる。(羽)