パリ市の公的団体「パリ気候事務所」は、毎年パリ市民を対象に「家族でエネルギー削減に挑戦Défi Familles à Energie Positive」を行っている。
2008年にオート・サヴォワ県から始まった動きで、フランス全土に広まった。2015-16年度は全仏で7500人が参加。パリでは290世帯700人が参加した。エネルギー消費量8%削減を目標に、12月1日から4月1日まで友人や同僚、同じ建物の住人など数世帯がチームを組み、子どもも一緒に取り組む。パリでは12%の削減に成功した。14世帯の1年分の電力消費量に相当するという。同期間の前年比で世帯あたり平均200€節約できたので、家計にとっても重要だ。
6月、11区で表彰式があった。削減量が最大のチームなどに、パリ気候事務所代表のイヴ・コンタソー市議から賞状と賞品が贈られた。優勝グループには、洗濯や暖房の温度を下げるといった工夫のほかに、冬でも水シャワーにしたという猛者もいた。優勝を目標に、仲間と励まし合いながら節約生活を楽しく続けるのが成功のコツのようだ。
2016-17年度の参加登録は次のサイトで。
www.familles-a-energie-positive.fr
グループに1人でもパリ市民がいれば、郊外在住者も参加できる。(羽)