木村圭吾さん(40歳)
料理の中から生まれてきた、というくらい木村さんと料理の関係は深い。祖父は大阪で寿司屋を経営、叔父と一緒に寿司屋を継いだ父親は、木村さんが小学生の時に山梨県でペンションを始め、木村さんは家の仕事を手伝いながら料理人を自然と目指すようになった。ペンションで出す洋食に刺激され大阪でフレンチを学び、東京で実地を踏んで23歳の時にフランスへ。
ペリゴール地方からアルプスの後、パリで立ち止まってブルゴーニュへ。パリでは20人以上のチームを率いる経験も得た。シェフとして仕事を始めた時からミシュランの星を狙ってはいたけれど、結局自分の店を開く2014年の春までに7年以上を費やしたと木村さんは言い、同時にこの積み重ねが必要だったのだとも語る。
Aspérule(クルマバソウという香草)という店名はアルプスで得た経験の名残、決めるのに10分もかからなかった。昨年の星獲得から2年目の今年は、星をもらったからこそ考えられる次の計画を練っている。挑戦が大好きで、料理の中で挑戦するのが楽しいと笑顔で語る木村さんが「大きな村です」と言うオセールの街、さらにはブルゴーニュ地方でどのように「木村村」を広げていくのだろう、と想像するだけで私も笑みを浮かべてしまう。(海)
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Aspérule
Adresse : 4 rue du Pont , 89000 AuxerreTEL : 03.8633. 2432
URL : http://restaurant-asperule.fr/
コースメニューは26€ /31€ (昼)、60€ (夜)。