再生可能なエネルギーを作る
市民が資金を出し合ってエネルギー作り。
Energie Partagée [エネルジー・パルタジェ]
市民が環境に配慮しつつ地元の資源から再生可能なエネルギーを自分たちの手で作り出そうという動きを支援する。2010年に設立された。地元の資源を使って太陽光発電、風力発電などでエネルギーを生産したい市民が資金を出し合い、この市民団体からアドバイスを受けて、計画を実現させる。支援したプロジェクトは、資本金18万€の小規模ソーラーパネル設置から、1200万€の風力発電4基設置まで幅広い。市民団体は、資金の8割を銀行から借りる。エネルジー・パルタジェは資金の一部を援助するだけでなく、問題なく借りられるよう銀行に保証する役目も負う。
資金を出すのも、施工するのも、生産したエネルギーを売った利益を得られるのも地元民なので、「企業が土地を買収して知らないうちに山がソーラーパネルだらけになって、利益はすべて企業に持っていかれた、だから地元はソーラーパネルに反対」というようなことは起こらない。環境に良いことをしながら、利益が地元に落ちるのも利点の一つだ。近隣住民から苦情が出ても、互いに地元の人同士なので、トラブル処理もしやすいという。