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アムステルダム発パリ行きの特急列車「タリス」が仏ベルギー国境付近を運行中、カラシニコフ銃とピストルで武装した男が発砲を始めた。しかし、その車両に居合わせた旅行中の米兵2人と友人、英国人男性が男に飛びかかって取り押さえ、乱射の悲劇は避けられた。乗客1人が銃弾で重傷を負い、米兵のうち1人が軽傷を負った。仏警察に引き渡された男性はスペイン在住のモロッコ人アユブ・エルカザニ容疑者(25)。警察はテロ行為として捜査しているが、容疑者は乱射テロを否定し、ブリュッセルの公園で拾った銃で強盗を働くつもりだったと供述。モロッコ生まれの容疑者は、18歳で家族とスペインに移住。2012年頃からイスラム過激思想に感化され、スペイン当局からマークされフランスにも通知されていた。14年5月にシリアに渡航した可能性も。悲劇を食い止めた米兵ら4人は24日にオランド大統領からレジオン・ドヌール勲章を授与された。