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フィンランドの通信機器大手ノキアと同業の仏米アルカテル・ルーセントは、株式交換方式によって2016年上半期に合併すると発表した。ノキアはアルカテルの株主に対して1株につき統合会社の新株0.55株を割り当て、統合後はノキア株主が66.5%、アルカテル株主が33.5%保有することになる。本社はフィンランドで、新社名は「ノキア・コーポレーション」。統合により19年末までに9億ユーロの営業コスト削減と、17年末までに2億ユーロの金利節減を見込んでいるが、仏国内ではすでにアルカテルが実施している以上の雇用削減は行わず、研究開発部門に新たに500人を雇用する。アルカテル吸収によって世界で12万人、年商260億ユーロになるノキアは、エリクソンや中国ZTEなどに匹敵する規模に。