ヴァルス首相は3月3日、就労連帯給付(RSA)のうち低収入就労者向けの給付(RSAアクティヴ)と、低収入の就労者に支給される「雇用のためのボーナス(PPE)」を統合して新たに「就労ボーナス」とする計画を明らかにした。現行のPPEは法定最低賃金(SMIC)の0.3~1.3倍の収入しかない630万世帯に毎年9月に支給され、支給額を月額に換算すると36ユーロ。一方、RSAアクティヴは申請方式で毎月支給(平均月額176ユーロ)だが、手続きが煩雑という批判が多い。2016年1月から導入予定の「就労ボーナス」は、RSAアクティヴに近い方式となるが、手続きが大幅に簡略化され、「就労を促進するために」SMICの0.5~1.2倍(手取り月収570~1360ユーロ)の収入の人が主な対象となる。この措置を含む法案は夏に国会で審議される予定。