欧州20カ国が参加する欧州宇宙機関(ESA)は12月2日、ルクセンブルクで開かれた閣僚会議で新世代ロケット「アリアン6」を開発することで合意した。2020年の打ち上げを目指し、10年間で80億ユーロを投資する。フランスが半分を負担し、ドイツが22%、イタリアが12%など8カ国が分担。ドイツはアリアン5の継続を主張していたが、より安価なロケットを開発した米企業や同産業に参入する新興国との競争が激化することが予想されるため、ESAはより安価なアリアン6の開発を決めた。これに伴い、航空宇宙のエアバスとサフランの両グループは3日、ロケット事業の合弁会社設立を発表。来年1月からパリ郊外イシー・レムリノに本社を置いて活動を開始する。