十字架の道行き

●Chemin de croix
 教会には「十字架の道行き」と称される、イエスの受難が描かれた絵画やレリーフが飾られることがある。本作は、キリスト教原理主義者の少女の人生を、14のシークエンスで紡いでみせた映画版「十字架の道行き」だ。神の子として生き、死ぬことを望む少女マリアを、固定カメラは批判も同情も排し、見つめ続ける。監督はドイツ人監督ディートリッヒ・ブリュッグマン。実の妹と共同執筆した脚本は、ベルリン映画祭で脚本賞を受賞。シンプルで実験的だが、同時にクラシカルな風格もたたえ、大物監督の将来を予感させる。容赦なき人間観察眼はミヒャエル・ハネケと比較されるが、監督本人は悲劇と喜劇が溶け合うロイ・アンダーソン作品に心酔しているとか。(瑞)

 

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