第二次世界大戦中の1944年6月6日、連合軍がノルマンディーに上陸。その70周年記念式典で、フランソワ・オランドは、フランスの大統領としては初めて、ノルマンディー作戦終了の8月22日までに犠牲者となった市民約2万人へ追悼と賛辞の弁。「至る所で、年令や貧富を問わず、男性たちや女性たちが、負傷者を助け、瓦礫(がれき)を除去し、住居を失った人たちを受け入れるために、死の危険もかえりみなかった」。連合軍による、ドイツ軍を拡散、降伏させるための激しい爆撃で、カーン、リジュー、ヴィール、ルアーヴルなど各市は、ほぼ全壊した。カーン市での犠牲者は、3千人から1万人以上とされる。この作戦に参加した米軍のローカー大佐は、「住民から解放者として歓迎されなかったのはショックだった。私たちは彼らにとって破壊と悲痛をもたらす者だった」と日記に書いている。