2008年にソシエテ・ジェネラル銀行に49億ユーロの損失を負わせた元トレーダー、ジェローム・ケルヴィエル受刑者が5月19日に、ニースの刑務所に収監された。3月の破棄院判決で禁固3年の刑が確定し、5月18日中に警察に出頭する義務があった。しかし同受刑者はローマからパリに向けて「金融市場の専制に抗議するため」の徒歩旅行を2月から続けており、銀行の責任を問わない司法の機能不全をオランド大統領に訴える要望を伝えた。左翼戦線党、極右国民戦線党、カトリック教会の一部の聖職者の支援を受けており、帰国を迷っていた。結局、18日にイタリアとの国境に近いマントン市に入って身柄を拘束され、翌19日に収監された。