4月18日、パリ市が2500万ユーロをかけ、3年間に及ぶ改装工事を終えたパリ文化遺産、バルベスの映画館「Louxorルクソール」の扉が再び開かれた。
1920-21年にわたりエジプト人建築家Henri Zipcyが建設したネオ・エジプトとアールデコの「Louxor」は30年代と50年代に数回、改修されたがその後、オリジナルのエジプトのモチーフはすっかり姿を消してしまった。
建築家Philippe Pumainによってよみがえった「Louxor」の大ホール「Youssef Chahine」は創立当時のネオ・エジプトとアールデコを見事に再現させた。建物の冷暖房は地下80mからの自由地下水を利用している。
パリ9、10、18区の交差点、バルベスの「Louxor」は内務大臣、マニュエル・ヴァルスが強化する安全優先区域内に位置する。再びよみがえった「Louxor」はこの地区の改造のシンボルとして、単に、良いカルチエの住民を金箔のアールデコに動員するのではなく、あくまでも、「地区の映画館」として、バルベス界隈の住民の「町の映画館」を目指す。料金も9ユーロとパリの映画館価格より安くなっている。(苗)
Le Louxor - Palais du cinéma
Adresse : 170 boulevard Magenta, 75010 parisURL : http://www.cinemalouxor.fr