カユザック前予算相は4月2日、ブログ上で外国に60万ユーロの隠し口座を持っていたことを認めて謝罪した。同日、前予算相は予審判事の取調べを受け、脱税の容疑で被疑者扱いになった。これを受けて、オランド大統領は「彼は許しがたい道徳的過ちを犯した」と発言。疑惑を再三否定してきた前予算相に非難が噴出している。また、6日付スイス紙によると、前予算相は1992年にスイスUBS銀行に口座を開設し、タックスヘイブン規制が厳しくなった2009年に別の銀行によってお金をシンガポールに移す際、スイスの口座の資産を仏税務当局に申告しているという虚偽の書類を作成したという。さらに検察局は、前予算相が医薬品を健康保険の払い戻し対象にするために製薬会社に助言して多額な報酬を得ていた疑いがあるとして捜査を行っている。