魚市場で目に飛び込んできたのはまだ体を波打たせている大きなヒラメturbot。2.6キロで31€。パリの魚屋の半額だ。
フランス大西洋岸で一番大きな港町ル・アーブル。漁師さんが直接販売する魚市場を目指して出かけてみよう。交通手段のアクセスがよく、パリから近いので、クーラーボックスをしっかり準備しての日帰り旅行。ル・アーブルというと、印象派やユネスコ世界遺産が頭に浮かぶが、新鮮なお魚がパリの半分以下の値段で買えたりする。
市場にはまだ跳ね回る新鮮なお魚たち。目移りしながらも特大のヒラメをゲット。2.6キロの大物が31ユーロ!ズッシリと重いクーラーボックスを持って帰って、さっそくお刺身やグリルでいただきます。(高)
●魚市場
駅を出て海の方向を目指して、やや殺風景な大通りを行くと、漁師さんたちが獲れたての魚を直接販売するスタンドが見えてくる。10軒ほどが軒を並べる、近代的で清潔なマルシェ。この日はヒラメやカレイ、ホタテや貝がどっさり。漁師のおかみさんたちが威勢よく取り仕切る店先からは、どんどん魚たちが売られてなくなっていく。
きょうはカレイが豊漁。3キロで7€。
●Le Country Club
この店の最大のごちそうは、店内から一望のもとに見渡せる海岸と、ル・アーヴル港に出入りする大きな貨物船。
二人とも19€の昼のコースをとった。アントレにはアマンド貝のファルシとウサギのテリーヌ。アマンド貝がこりこりっとおいしかった。ワインはシノンの赤を1本とったのだが、切れているということで1ランク上のブルグイユを同じ値段(19€)で出してくれた。メインはやっぱりヒラメ。焼き加減もみごとで、満足満足。そしてチーズ。名物のカマンベールがうまかったが、ちょっと量不足。でもこの値段では文句は言えないね。外を見ると、初春の太陽を浴びた海がゆったりと光っている。食べ終わってから浜までぶらぶら歩きました。
26 rue du Fort 02.3544.1000
水〜土12h-14h/19h-21h30、火土12h-14h。
月休。ル・アーヴル中心からタクシーで8€。
●ル・アーヴル
フランス第2の規模を誇る港湾都市は、かつて画家モネが『印象 日の出』を描いたことで、印象派発祥の地としても知られる。
町の中心はコンクリート建築が整然と並び、碁盤の目に幅の広い道路が通っている。第二次大戦中の空爆で町は完全に失われる。戦後のオーギュスト・ペレによる都市復興計画によって造られた建物以外は目にすることがない。ユネスコ世界遺産に登録されている。中心部にある110メートルのサン・ジョゼフ教会の色鮮やかなステンドグラスの光は圧巻。
●パリのSaint Lazare駅からLe Havre駅まで約2時間。往復77€。
●フェリーの波止場近くにある魚市場で、駅からゆっくり歩いて15分くらい。
市場は毎日朝10hくらいから魚が売り切れる夕方まで。嵐の日は市場は立たない。
Quai de l’île