小学校を週4日制から4日半制にする改革に教員組合が反対してもめているが、フランスの学校の1日の授業の長さは、どうにかならないものかと思う。
息子たちが小学生の時は水曜日が休みで、月・火・木・金は16h30まで、土曜日は隔週で半日授業があったと記憶している(2008年から土曜日は全部休みに)。昼休憩が2時間あるにしても、毎日8h30から16h30は長い(夕方近くまで学校で面倒みてもらえるのは、親としてはありがたかった面もあるが)。
いま、中学生の次男は月8h30-15h、火8h30-17h、水8h30-12h30、木8h-17h、金8h30-16hと、夕方の5時に終わる日が2日もある。昼休みは11h30-13hの1時間半。高3の長男のほうは、朝はほぼ8時から(金のみ10時)で、夕方の5時か6時に終わる日が3日ある。昼休みは1時間だけだ。
私の日本での中高生時代は、午後3時か3時半頃には授業は終わっていたと思うので、それに比べると格段に1日の授業時間が長い。中高生に朝から夕方5時まで授業に集中しろ、というのは酷な話だ。息子は2人とも金曜日に学校から帰ると疲れきっていて、週末は朝寝坊をするし、バカンスになると急に夜更かしになって昼頃まで寝ている。学校のある時期とバカンス時の生活のリズムがこんなに違うのは体によくないのではないか? 本人たちに聞いてみると、「バカンスは退屈するから、バカンスが短くなっても、授業が短くなるほうがいい」(次男)、「日本はクラブが毎日あってけっこうしんどそうかも」(長男)とのご意見。
バカンスを短くして、1日の授業時間を短くし、放課後はなるべくスポーツや文化活動を行うという教育省の方針は、かけ声ばかりでなかなか実現しない。それどころか、10月末の万聖節の休みは昨年、10日間から2週間に延びた。観光業界の圧力や教員組合の反対もあるし、バカンス優先のこのお国柄は、ちょっとやそっとでは変わりそうにないようだ。(し)