保健省は1月1日、第3・第4世代の避妊ピルの健康保険による払い戻しを3月から廃止すると明らかにした。また、医薬品安全局(ANSM)は同日、第1世代・第2世代ピルが適さない女性のみに婦人科医が第3、第4世代のピルの処方をするよう医師に呼びかけているとした。第3世代・第4世代ピルにはまれに血栓性静脈炎の副作用があるため、ANSMは以前から医師に注意を呼びかけていた。また、血栓性静脈炎によって身体障害になったのは第3世代ピルが原因として、25歳の女性が製造元のバイエル社とANSM局長を相手取って訴えており、パリ大審裁判所が訴えを受理したことが12月31日にわかった。フランスではピルを使用する500万人の女性のうち250万人が第3・第4世代ピルを使用し、年に約1000件の重篤な副作用例がある。