「(ヴァロー=ベルカセム女権相が唱える)売春廃止政策は、売春の場を町の中心部から遠ざけることになり、売春行為を今まで以上にもっと危険なものにするだけだ。性的な労働を行っている女性たちの安全も、道徳的、抑圧的な秩序に服従すべきというのは問題外だ。女性を代表すべき女性大臣が、これほどまでに売春婦の立場を危ういものにすることにこだわるなんて信じがたい。国連の関連機関、エイズに関する国会の委員会、人権問題を問う国会の委員会といった信頼に足る組織も、私たちの主張を裏付け、性的な労働を合法化すべきと勧告しているというのに」
STRASS(性的な労働の組合)の事務局長モルガーヌ・メルトゥイユが、リベラシオン紙のインタビューに答えての発言。彼女は、強制された売春が多くの売春婦にとって悲劇であることを認めながらも、それは既存の法律で妨げることができるものだ、法律は存在していても政治的に積極的な意志がなく、それを実施に移すための予算が全く欠けているのだ、と強く抗議している。