ザイド・タキエディン氏は4月24日、カラチ疑惑における資金洗浄の疑いで3度目の取り調べを受けたと自ら明らかにした。同氏は2011年にも会社財産濫用(らんよう)隠匿の疑いで取り調べを受けているが、1996年の資金洗浄規制法以前の事柄であると反発している。この疑惑ではパキスタンなどへの潜水艦売却の際に仏側がパキスタンなどに支払った手数料の一部が仏側に払い戻され、1995年の大統領選資金としてバラデュール氏に渡ったとされており、タキエディン氏が手数料支払いにからんでいるとみられている。同氏は、「(今回の大統領選では)クリーンな候補に投票すべき」と、バラデュール氏の選挙参謀だったサルコジ大統領の関与を匂わせる発言をした。