4月3日、リシャール・デコワン=パリ政治学院(シアンス・ポ)学長(53)がニューヨークのホテルで死亡しているのが発見された。学長は全裸でベッドに横たわっていた。争った形跡などはないものの、学長のコンピューターと携帯電話が4階下のバルコニーに投げ捨てられており、警察は不審死として捜査を開始した。学長はコロンビア大学での会議に出席するために同地に滞在していたが、3日朝に約束の場所に姿を見せなかったため、同僚がホテルに連絡し、従業員が死体を発見。学長は2日夜に部屋で2人の人と酒を飲んだ形跡がある。デコワン学長は1996年の就任以来、恵まれない家庭の子弟をシアンス・ポに入学させる改革を敢行してきた。