日常の小さなドラマをとらえ、写真史上に大きな足跡を残したロベール・ドアノー。彼の残した40万点にも及ぶネガから精選した約200点の写真から構成した大規模な回顧展が開かれる。パリを舞台にした写真から、1920年代の初期の作品、第二次世界大戦中のレジスタンスの記録、各界著名人の肖像、子供たち、そして初公開となるカラーの作品と共に多数の資料をも展示する。
「自分は芸術家ではない」と言い続けた偉大なヒューマニストであり、スナップショットの天才と呼ばれながらも、人間に対する愛情と好奇心を終生持ち続けたドアノーの作品は、いまだに多くの人々に愛され続ける、20世紀の写真表現の一つの頂点であろう。
〒153-0062東京都目黒区三田1-13-1
恵比寿ガーデンプレイス内 東京都写真美術館 TEL:03-3280-0099
2012年3月24日(土)〜5月13日(日)
毎週月曜休館(月曜が祝日か振り替え休日の場合、翌日休館)
10:00〜18:00(木、金は20時まで)
入館は閉館の30分前まで
一般800円、学生700円、中高生・65歳以上600円