パリ郊外発の付箋紙アート— コミュニケーションの 新しい手段に。

大学生たちも付箋紙アートに挑戦。
大学生たちも付箋紙アートに挑戦。
 キティにミッキー、パックマンにアステリックス。付箋紙を使って描かれたアニメやゲームのキャラクターが、窓ガラスに楽しそうに並ぶ。パリ郊外のビジネス街から火がついた「付箋紙アート」の作品だ。
 昨年5月にモントルイユのゲーム会社ユビソフトの社員が、窓にインベーダーを作って貼ったのが事の発端。数日後には向かいのビルのBNPパリバの銀行員が、インベーダーを迎え撃つ大砲を作った。以後、両者の制作意欲はヒートアップ。社員らは昼休みを使い「他社より良い作品を」と力作作りに精を出す。この都市型アートは、ラ・デファンスやイシー・レ・ムリノーといったビジネス街を中心に瞬く間に伝ぱし、メディアもこぞって報道した。
 夏に入るとさらに盛り上がりをみせ、目をみはる巨大作品も続々と登場。付箋紙アート作りのライバルであったGDFスエズとソシエテ・ジェネラル銀行は、ビルの狭間の庭園で合同ピクニックを実施。付箋紙アートをきっかけに、異種業種間の交流を実現させていた。
 だが祭りは永遠には続かない。年末にラ・デファンス地区に見学に行くと、巨大付箋紙アートは早々と撤去。所々に小さな作品は残っていたが、すでに祭りの盛りは過ぎていた。「もういい加減仕事に戻れってことさ」。近くを歩くビジネスマンが教えてくれた。
 とはいえ現在、付箋紙アートは、第二の道を歩んでもいる。ネットをのぞけば「Post-it®War」というサイトで、新作が日々更新され続ける。パリ郊外から生まれた都市型アートは、今や地方や海外まで飛び火している。例えばロレーヌ地方のナンシー・ブラボワ技術短期大学では、懇親会の看板イベントとして付箋紙アートの協同制作を採用した。今後はこのように教育・文化機関などでも、付箋紙アートが新しいコミュニケーション手段として重宝されそうだ。(瑞)
窓にはやはりスパイダーマンがお似合い。

窓にはやはりスパイダーマンがお似合い。

8000枚の付箋紙を使って 高さ10メートルの作品を作成中。

8000枚の付箋紙を使って 高さ10メートルの作品を作成中。

© POST-IT (R) WAR

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