「フランス人を前にサルコジ大統領は言うだろう。『5年来失敗だらけの大統領président en échecで、ひどい男sale mecだった。しかし考えてもらいたい。この難しい時期に何かできるのは私だけだということを』」
とパリのレストランで新聞記者たちを前にして発言したのは、フランソワ・オランド社会党大統領候補。サルコジ大統領になりかわってのこのパロディー的発言の裏には、サルコジ大統領が「とっとと失せろ。バカやろう!Casse-toi, pauvre con!」とか「ごろつきたちを掃除すべきだ Nous devons nettoyer les racailles」などと、大統領らしくない発言が得意だということがある。オランド氏の発言は、私的な会合でのものだったが、1月4日、パリジャン紙は、発言前後の脈絡を抜かして、「失敗だらけの大統領」と「ひどい男」だけを取り出して報道。与党UMPの幹部たちは、ただでさえサルコジ大統領が世論調査で遅れをとっていることもあり、怒りを爆発。ナディーヌ・モラノ見習い・業研修担当相は「許せない暴言だ。公に謝罪すべきだ」と宣言。